会長挨拶/HPに寄せて
福岡リハビリテーション専門学校在学生、卒業生の皆様
はじめまして、12期生の金田洋一と申します。
この度、僭越ながら福彰会会長を拝命致しました。
これから、福リハ卒業生の皆様に少しでも多くの学びの機会を提供し、在学生の皆様には日々の学校生活が充実するよう、精一杯支援して参りたいと思います。
皆様のお力を沢山お借りすることがあるとは思いますが、何卒よろしくお願いいたします。
加速度的に進む高齢化の波の中で、近年わが国でも理学療法士(PT)や作業療法士(OT)への関心が急速に高まっています。
ご存知のように、わが国は世界一の長寿国です。現在も介護予防は大きな社会的テーマとなっていますが、これら社会保障の問題への取り組みが、今後ますます重要となる中でPT・OTへの期待は極めて大きなものとなっています。
これほど重要な役割を担うPT・OTですが、その有資格者は平成24年現在、PTは全国で約10万人、OTは約5万8000人というのが実状です。近年、リハビリテーション医療の最重要性が認識され、PT・OTをめざす若者が、飛躍的に増加してはいますが、それでもこの数字はあまりにも少ないと言えます。実際、軽症の被介護者が重症化しているケースが多くみられるのも、マンパワー不足に起因していることは否めません。もし、もっと数多くのPT・OTがいれば、被介護者が苦しみを増すことはないでしょうし、さらに言えば、介護される状況を回避できたかもしれないのです。そして、医療・介護のために使われる膨大な費用も削減され、国家的な利益にもつながる。高齢化が進む中で、PT・OTへの期待が高まるのは当然の流れと言ってもいいでしょう。
PT・OTは単なる職業にとどまらず、人が人として、本当に幸せな人生を送れるよう支援をし、高齢化による重要課題に風穴を空ける存在です。理学療法士としてのキャリアを持つ私は、長い経験の中でそのことを実感しています。理学療法士が学校長を務めるリハビリ系教育機関は他にほとんどなく、皆さんへの日々の指導にその経験は大きな力になると考えています。博多駅前という恵まれた立地と最新鋭の施設・設備を備えた本校で“真のPT・OT教育”をめざして、私は全力で教育・指導に当たる決意です。一緒に頑張りましょう。
学校長 中山 彰一
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